英国のスコーンの食べ方&大陸式テーブルマナー【アフタヌーンティ】

ロンドンでの所感

日本語のサイトと英語のサイトで違うなと思うことが多いのが、マナーに関する内容です。

アフタヌーンティ(またはスコーンだけのクリームティ)が好きでロンドンや郊外でよくいくのですが、いつもどうやって食べてよいか悩み、グーグル先生にもビシバシ尋ねてみますが、なかなか決め手が見つかりません。

とりあえず、一段目のサンドウィッチは手で食べてよい食べ物で確定のようですので、最初のサンドイッチは手で食べます。


問題のスコーンですが、水平に半分に切って(バーガーのパンみたいに)、開いて置く…ところまでは良いのですが、ジャムが先のコーニッシュ式かクリームが先のデヴォン式かには争いがあり、取り違えや配慮不足で炎上しているケースもあるようですが、エリザベス女王はジャムが先とのことです。デヴォンもコーンウォールも同じ地方で真隣やん…と思うのですが、ここは譲れないよう。

私は塗った見た目が汚くなりそうなので、クリームが先の一択と思っていましたが、2000人超の調査によるとイギリス北部では3/4がジャムが先、南部でも2/3はジャムが先とのことで、ジャムが先でクリームが後なのが英国全土で多数派な様子です。


また通常のテーブルマナーも悩ましいものです。私は昭和に刊行された、先日残念なことに他界されたサトウサンペイさんの『ドタンバのマナー』で西洋式のマナーを学んだように思いますが、最近までずっと食事中にカトラリーをお皿に置くときは、ハの字のように皿の端の方からテーブルにかけて置いていました。

私だけではなく同じようにしてる日本人をよく見かけるので、日本で「西洋でのルール」と信じられているものの1つのようなのですが、ある日テーブルマナーが気になって調べまくったところ、少なくとも大陸式(=ヨーロッパ式(英国式もこの一種))では、決してカトラリーの柄の部分をテーブルクロスに付けてはいけない模様です。

つまり、カトラリーの先を軽くクロスさせて完全にお皿の上に置きます(調べたもののこのクロスさせるさせないについては確証はありません&置き方で暗号的な意味もあるようですが、交差させないと小さいお皿には置けません)。最初から最後までカトラリーの柄はテーブルには触れません


…この年齢になるまで全然知りませんでした!!

つまり皿の端からテーブルにかけて置く、ハの字置きは日本式ということになる??

なお、「手は食事中はずっとテーブルの上」だとサトウサンペイから学んだ気がするので、アメリカ人が「マナーにうるさいおばあちゃんに、手を膝にしていないとしかられる…」と言っていて、「???」となったのですが、ここで初めてアメリカ式のテーブルマナーが大陸式と全然違う事に気づきました。

アメリカ式では先に食べ物を切ってナイフを皿の右上に置いてからフォークを右手に持ち変えるので、食べている間は左手は膝の上にあるようです(大陸式では、肘をつかずに手はテーブルの上です)。

それ以後、アメリカに駐在していた日本人ビジネスマンの食べ方をチェックしていますが、イギリスでこのアメリカ式を行っている人は一人も見ていません。

というか、それ以前に日本人のビジネスマン(駐在員)のテーブルマナーは全般的によろしくない。この人分かってるな、という人はかなり少数です。

もちろん日本人が外国のマナーに合わせる必要があるのかという問題はありますが、私はリスペクトの意味を込めてどこでも現地式に合わせるようにしており、例えば南アジアのローカルレストランでは右手で食べます。


なおテーブルマナーを検索すると、アメリカ式のヒット数が半端なく、大陸式について調べても多くはアメリカ人がアメリカ式と大陸式を比較したものでした。

つまりヨーロピアンよりも新大陸アメリカ人の方が、自国で発展したマナーやヨーロッパに行ったときのマナーについて気にしているという印象です。

個人的には、先にナイフで全て切り終わってから右手に持ち替えたフォークで食べるアメリカ式はお子様っぽいと思います(失礼!)。

 

また数十年ぶりに再確認したのはこんな感じです:

・日本のOKマークのような指にして、Breadの「b」(左手)Drinkの「d」(右手)で自分の分の位置を確認する。

大きいナプキンは半分に折って「わさ」(折ってつながっている方)が手前にくる。これは長年口が拭きにくいと思っていたので、間違っているのではないかと調べまくったのですが本当のようです。折り目のない向こう側を持ち上げて中を開いて、口紅などがべったりつかないように口を軽くポンポンとします。
グラスに口をつける前はナプキンで軽く押さえてから(いつも絶対忘れるけど)。

・ナプキンは最後までテーブルに置かない(中座する場合は座席に)。
おいしかったサインとして食後にはきっちり折らずくしゃっと無造作にしてテーブル上に置く。

・食べ終わったらカトラリーは揃えて右下へ。角度は諸説あるようで、英国では6時 (6時半?え??)の方向とも? フランスでは真横3時の方向に置いてて、なんか格好いいなと思ってしばらく真似していましたw
並べる時フォークが上向きか下向きかは両説あり確定できませんでしたが、英国のマナースクール Debrett’s の記載によるとフォークは上向き(“with tines facing upwards”)のようです。オックスブリッジ出身のイギリス人にも聞いてみましたがあり「うーん、上向き…かも?」とあまり気にしていない様子。

・あと難関で私はできていませんが…フォークの裏で食べるやーつ。フォークは常に裏向きで使用し、豆やコメはフォークで掬うのではなく背に押し付けて食べる…のですが、手が震えて不可能ですので余程の超高級店でなければまず掬って乗せてます。


細かいマナーやサインが大量にあってとても覚えられませんが、これくらいで後は音を立てて食べず、肘をつかず、足を組まなければ(そしてみんながどうしているか周りを見渡せば)、王室メンバーとの食事に呼ばれない限りはそれなりに乗り切れるような気がします。

マナーにうるさいのはSnobbishと思いますが、周囲を不快にさせないための気遣いなので、知らない間にネガティブな評価をされないためにも、原則くらいは知っておいても損じゃないはず。

あと最後に、日本の茶道にも似て、英国ではお茶を飲むとき右手でカップの取っ手を持ち上げて、左手を下のほうに沿えるようです。

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